サザンオールスターズ 『Young Love』

さいとうりょうじ (代官山「山羊に、聞く?」店長 / 音楽家)

 

サザンオールスターズの作品の中でも
特に60s-70sのアメリカの洋楽感が強く
全曲に渡るザラっとした肌触りは
他作品とは一線を画す名盤だと思っています。

収録曲いずれかのイントロを聞くだけで

確実に夏を
それも
太陽がギラつく夏ではなく
誰もが9月に見る様な、儚い幻としての夏を
感じられるこの季節のマストアイテムです。

”この季節のマストアイテム”ということは
夏が無くならない限り一生聴きつづけるのだ、と思い
今回”人生の1枚”に選ばさせてもらいました。

特に、(5)Moon Light Lover は

海に旅行に行った夜を
終電を逃した夜を
知らない誰かと明かした夜を

否応無しに感じさせてくれる名曲です。

とにかく
歴代の名盤のジャケをモチーフに(今風に言うとサンプリング)した
歌詞カードがあらわす通り
過去の音楽への、敬意や愛情が沢山つまった引用方法で
ミュージックラヴァーであればあるほどこの魅力を感じられる作りになっています。

僕にとっては
音楽と共に生きれば生きるほど素晴らしくなっていく一生の付き合いの出来るCDで

、、、

うーん、

 

なんだか上手く書けないな。

なんというか
聴けば分かるんだけど

 

聴いてしまえば浮かぶのです。
圧倒的にセンチメンタルなサマータイムが浮かぶのです。

だから今年も
渋滞しても伊豆に行こうと
汚いと言わずに湘南に行こうと
放射能なんて考えずに海に入ろうと

何度誤っても誰かと朝を迎えようと

そう思うのです。



さいとうりょうじ

http://saitoryoji.blogspot.jp/


 
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「Young Love」 / サザンオールスターズ


1. 胸いっぱいの愛と情熱をあなたへ
2. ドラマで始まる恋なのに
3. 愛の言霊(ことだま)〜スピリチュアル・メッセージ
4. ヤング・ラヴ(青春の終わりに)
5. ムーン・ライト・ラヴァー
6. 汚れた台所(キッチン)
7. あなただけを〜サマー・ハートブレイク
8. 恋の歌を唄いましょう
9. マリワナ伯爵
10. 愛無き愛児〜ビフォア・ザ・ストーム
11. 恋のジャック・ナイフ
12. ソウル・ボマー(21世紀の精神爆破魔)
13. 太陽は罪な奴
14. 心を込めて花束を